バリバリ働いている女性はオス化するというようなことが、女性向けのメディアなので取り上げられることがありますが、女性のオス化とは、どんな状態を指すのでしょうか?
2015年の産経新聞の調査によると、オス化の自覚がある女性が、自身がオス化していると感じる現象として以下のようなことが挙げられていました。
女性がオス化するのは、女性の社会進出により男性並みに働くようになったことで、男性ホルモンが優位になった結果であると一般的には考えられています。
けれど実際は、「オス化している女性が、社会で男性並みに働くようになる」という逆の図式だと当サイトでは考えています。
女性の誰もが、社会で男性並みに働くようになるわけではありません。女性の中には、働くことよりも家事をすることを好む人もいますし、働いている女性の中にも、キャリア志向がなく、バリバリ働きたくないと思っている人もいるわけです。
「男性と対等に働きたい」、「バリバリ仕事をしたい」と考える女性は、同じ素地がある女性なんですね。その素地が、オス化なんです。
オス化とはヒゲが生えることではない
当サイトのオス化は男性ホルモンが優位になるといった、肉体的なオス化を指していません。精神的なオス化を女性のオス化としています。
心理学的には、肉体的な性別にかかわらず、誰もが内面に男性性・女性性の両方の性をもっていると考えられています。
男性性と女性性は異なる性質を持っていますが、わたしたちは時と場合によって、男性性を発動させたり女性性を発動させたりしながら、バランスをとって生きているんですね。例えば、仕事の場面では男性性を発揮し、子どもを育てる場面では女性性を発揮しています。
そして、この男性性と女性性のバランスが、肉体的な性が男性であれば男性性に、女性であれば女性性に比重が大きくなっています。
男性性と女性性の本来のバランスを崩し、内面的に男性性に比重が偏った状態にある女性のことを当サイトではオス化女子としています。
男性性と女性性の違いとは
男性性と女性性は凹凸のように、不足部分を補い合う性質を持っています。
例えば、男性性が陽のエネルギーなら、女性性は陰のエネルギー。男性性がDO=行為なら、女性性はBE=存在という性質があります。
男性性 | 女性性 |
陽 物質世界を担う DO(行為) 与える 論理的 解決する 革新的 |
陰 精神世界を担う BE(存在) 受け取る 感覚的 共感する 保守的 |
誰でもこのどちらの性質も持っていますが、女性であれば、本来は女性性の性質の方が強いということになります。
けれどオス化している女性は、男性性の性質の方が強くなってしまっている状態なんですね。オス化女子で男性性の性質が顕著に表れているのは、与えるばかりになっていること。
オス化女子は、いつも他人のために行動してばかりで、受け取るのが下手という傾向があります。
出展:【4コマ】フォロー沼にハマりがちな女|オス化図鑑 Vol.4
なぜ、女性はオス化するのか
一般的な認識では、男勝りに働くとオス化すると考えられているようですが、実は女性のオス化は幼少期から始まっています。
なぜなら、女性がオス化する要因は、幼少期からの親との関係性にあるからです。
女性がオス化する理由には、母親との関係性が密接に関係しています。
オス化さんたちは、悲しさや苦しみを抱えたお母さんたちに育てられています。
オス化さんの母親は、父親との関係がうまくいっていないことがほとんどで、彼女たちは「お父さんの変わりにわたしがお母さんを守り、お母さんが望むものを与えたい」とまだ小さな幼子のころに心に刻んでしまったのです。
そしてその想いは、彼女たちの無意識のなかに深く深く刻まれていきます。
その結果、オス化さんは女性性の特徴である「受け取る」よりも、男性性の特徴である「与える」が極端に優位に立っています。
オス化女子たちは、大好きなお母さんを守るために、小さなころから男性性の性質を強めていっています。そして、お父さんの代わりにお母さんが欲しいものあげようとするんですね。
子どものときは、お母さんのために使っていた男性性の性質ですが、成長するにつれて本来の目的を忘れてしまいます。そして、強化された男性性の性質だけが後に残り、誰に対しても「助けてあげたい」という思いが強く、自分の身を削ってでも相手のために尽くしてしまうのがオス化女子なんですね。
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オス化女子が仕事熱心になる理由
一般的には「男性と対等に働く、仕事熱心な女性がオス化する」というイメージが強いようですが、当サイトではオス化女子だから仕事熱心になると考えています。
オス化女子は、お母さんのために幼いころにオス化しました。
「いい子にしてればお母さんが楽になる」
という思い込みが強く、小さいころからとても頑張り屋さん。
オス化女子の頑張りは、成長するにつれて「頑張らないと、自分の価値が認められない」という思い込みに発展していきます。
頑張らないと自分の価値が認められないということは、「頑張らないとそこに存在してはいけない」ということ。つまり、オス化女子にとって、頑張ることはイコール存在してよい証になっているんです。
この「頑張らないと存在できない」という前提が、オス化女子が仕事熱心になることと関係しています。
出展:【4コマ】全力で取り組みすぎる女|オス化図鑑 Vol.1
頑張ることで価値が認められる
頑張ることが当たり前のオス化女子は、常に自分が頑張れる要素を作ることが習慣となっています。
頑張れる要素の代表的なものが、成果を得ることや、目標を達成することです。
仕事は、成果を得ることや目標達成することで、価値が認められやすい環境ですよね。そのため、オス化女子は、仕事でどんどん頑張って、結果を出すための努力を惜しみません。
実は、心身ともにとても疲れ切っていたとしても、頑張ることをやめてしまうと自分の存在価値を感じられないため、頑張ることをやめることができないんです。
結果、オス化女子は仕事熱心になる人が多いんですね。
男性に負けたくない
女性がオス化する原因は、そもそもお母さんを守るためでしたよね。両親が不仲の場合は、母親を不幸にした父親を敵視しています。そこから発展して、オス化女子は男性に対して深層心理で敵対心を持っている場合が多いのも特徴の一つです。
今の日本の社会では、男女平等と言われていても、仕事において女性にとって不利な場面も多いですよね。そのため、ますます「男性に負けられない」、「男性と同じようにキャリアアップをしたい」と、オス化女子は人一倍仕事を頑張る傾向にあります。
目指せ!真ん中女子
オス化女子は、
・頑張ることで存在価値を感じている
・男性に負けたくない
という思いから、仕事で成功を収めたい気持ちが強く、バリキャリになる確率が高いと言えます。
社会で仕事をしていくうえでは、オス化女子のように男性性を発揮していくことは成果を得るために必要なことではありますが、どこかで女性性を発揮しバランスを取ることが大切です。
しかし、オス化女子の場合、女性性を発揮しやすい異性のパートナーとの関係においても、女性性を発揮できず、男性性優位で接してしまいがち。すると、男性性と女性性のバランスを取ることが難しくなり、仕事をバリバリこなし、キャリアアップすればするほど、疲れてしまいます。
女性の本来の性質は受け取ることであるのに、与えるばかりの状態になると、心がだんだんと疲弊してしまうからです。
社会的には成功をおさめたのに、心は疲れ切って悲鳴をあげている。オス化女子は、そんな状態に陥ってしまいがち。
出展:【4コマ】好意をうけとらない女|オス化図鑑 Vol.5
もしあなたがオス化女子であるのなら「なんだかこの人からは自然に受け取れてるな」という人を探してみてください。
受け取り下手なオス化さんは、もらうと強くお返しをしなければと考えます。お返ししないといられない、耐えられないと感じてしまうはずです。でも、「あら? この人からは気を遣わずにもらえているな」という人を見つけられたら、少し楽になると思います。
オス化女子は、自分が与えられる相手をいつも探しているため、自分に与えてくれている人物に気づいていないことも多いのですが、「自然と受け取れている相手」についてちょっと意識してみてください。
男性性に偏り過ぎず、女性性にも偏り過ぎない。そんな真ん中女子が、女性にとって一番幸せを感じられる状態。
真ん中女子であれば、心も平和な状態で仕事で成功を掴むことができるでしょう。
真ん中女子になるための第一歩は、自分がオス化女子であると自覚することです。
オス化女子の特徴については、『甘えられない頑張り女子なあなたは、オス化かも?!』で詳しく解説しています。自分のどんなところがオス化なのか、まずは確認してみてくださいね。
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