マンガ連載第10回目まではしっかり者のオス化女子の特徴を、第20回目までは甘えん坊の子宮ちゃんの特徴を、連載第21回目からは、オス化さんが陥る子宮ちゃんとの共依存関係についてご紹介してきました。
連載第24回目からは、”修行僧”オス化さんVS”神”子宮ちゃんのあるあるトラブルエピソードをお送りします。(水曜日・土曜日の週2回更新になりました!)
*頑張り屋のオス化さんと甘えん坊の子宮ちゃんの、依存関係に発展しやすい人間関係について詳しくは
『職場の人間関係のストレス|女性同士で起きやすい共依存とは?』
*オス化女子について詳しくは『甘えられない頑張り女子なあなたは、オス化かも?!』
前回までの話は ⇒ ”修行僧”オス化さんVS”神”子宮ちゃんあるあるトラブル もくじ









作者あとがき
さてなんともスッキリしない衝撃の(?)ラストでしたが、みなさんいかがでしたか?
この漫画のテーマはずばり、「オス化さんと子宮ちゃんの共依存」です。
オス化の私は最初にこのテーマを依頼されたときに「なんで”共”依存なんだ?」と思いました。
なぜならオス化の私は子宮ちゃんに「依存されて」困っていたからです。
子宮ちゃんがオス化の私たちに依存しているというのならわかるけど、「共依存」ということは、私たちオス化も、子宮ちゃんに依存しているということ。
私は共依存というテーマを依頼されたものの、なかなか理解できなくて所長にたくさん質問しました。
(共依存に関してはこちらの記事も是非ご覧ください ⇒ 職場の人間関係のストレス|女性同士で起きやすい共依存とは?)
オス化さんは、幼い頃にお母さんを助けるという役割を自ら背負って以来、大人になってからも当たり前のように「人の役に立たないといけない」「人を助けてあげないといけない」という気持ちを抱えています。
そうやって大人になったオス化さんは、「助ける相手」がいなかったり「役に立たない場面」に直面すると、どうしていいかわからなくなってしまうのです。
そこでオス化さんは自分の居場所を確保するために、無意識のうちに「助けてあげないといけない人」を探します。
こうして、オス化さん自らが子宮ちゃんを探して、尽くしてしまいます。
つまり、子宮ちゃんがオス化さんの能力や与えてくれるものに依存しているのに対して、オス化さんは、子宮ちゃんという「助けてあげないといけない存在」に依存しているんです。
例えばこの漫画のオス化さんは、無意識に「自分に目標をくれる人」「自分を使ってくれる人」を探しています。なので、自分の頑張りを店長に褒められ、頼られると、自分の体調は顧みずに全力で尽くしてしまいました。
もちろんこのような関係は長続きしません。最初は店長を尊敬していたオス化さんも、店長の本音を知ると反発し、憎しみさえ感じ始めます。
オス化さんと店長トラブルは、表面だけ見れば欲深い子宮ちゃんである店長に騙され、依存されてしまった純真なオス化さんの話です。
しかし、実際はオス化さんも「役に立つ自分」でいるために店長に依存しているんですね。
漫画の中のオス化さんは、自分が見切りをつけて新しい環境に移ったと思っていますが、「役に立ちたい」という自覚していない望みによって、また無意識に店長のような人を求め、出会ってしまいます。
このように、いつまでも誰かの役に立つことや誰かを助けることを自分の役割とした「オス化メンタル」のままでは、やがて消耗し、生きることに疲れてしまいます。
ですがオス化さんは(もちろん子宮ちゃんも)、今の生き方が当たり前すぎて、自分がなぜこんなに疲れているかわかりません。いつまでも頑張り続け、やがてもう頑張ることができなくなりある日突然ポキリと折れてしまいます。
私自身、長いことオス化女子をやっていますから、この漫画のオス化さんのような行動や判断をして、終わってしまった人間関係があります。(もったいねー!!)
だけど自分のオス化に気づいて「誰かの役に立つ人生」ではなく自分の人生を生きることができれば、今度はもっとあたたかくて安心できる人間関係を築いていけるのではと感じています。
この漫画が、真面目に頑張るオス化さんにとってお役に立てれば幸いです。
ご愛読、ありがとうございました!
2019.9月 白田ちりこ
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作者プロフィール 白田ちりこ
夫と3歳の息子と共に都内某所に暮らす34歳オス化女子。
会社員として仕事と育児に取り組むが挫折し退職。現在はフリーのイラストレーター/4コマ漫画家として働き方改革中。最近、子供の頃の夢は「絵描きさん」だったことを思い出して、人生どうなるかわかんないもんだなぁ、とか考えている。
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