他人の気持ちに敏感で、共感力がひと一倍高い能力がある人をエンパスと呼びます。日本人の5人に1人はエンパスであるとも言われていて、私たちにとって身近な存在です。
エンパス体質の人たちは、共感力が高すぎるために、ストレスを感じやすい、疲れやすいなど、日常生活を送るうえで辛い思いをしている人がたくさんいます。
「わたし、もしかしてエンパスかも?」と感じているのであれば、まずは、エンパスについての理解を深め、対処することがおすすめです。
エンパス体質に関する記事をまとめて紹介します。
エンパスとは
エンパス(empath)とは、empathy(共感力)が高い人のこと。
共感力は、その感度の高さの違いはあれ、誰にでも備わっている能力です。しかし、一般的にエンパスと言われる人たちの共感力の高さは、通常考えられる「共感力」よりもかなり高め。
例えば、一般的に共感と聞いてイメージするのは、「相手の気持ち共感する」とか、物語の登場人物に感情移入する事だと思います。
あなたが「わたし、もしかしてエンパス?」と思ったきっかけも、相手の気持ちが分かりすぎて気を使ってしまう、などの対人関係における悩みがあったからではないでしょうか。
しかし、エンパス体質の場合、相手の気持ちや考えにとどまらず、場の空気感や人が持つエネルギーに対してまで敏感に反応してしまうんです。
共感力が高いエンパスとは? リアル特徴20選と3つの対策
生まれながらにして共感力が人一倍強い「エンパス」と呼ばれる人がいます。
エンパスの人は、その共感力の強さから、人間関係に疲れがち。自分がエンパスであると自覚し、エンパスに対する理解が深まると、日常生活を送るうえで対策することができます。
これまでエンパスの女性のケアを行ってきた中で知ることができたエンパスについての詳しい解説と、共通してみられる特徴を紹介します。
HSPとはどう違う?
エンパスと同じように、人の気持ちに敏感で、感受性が強いHSPと呼ばれる人たちがいます。
エンパスはHSPに含まれ、HSPの中でも共感力の強い人のことを指します。
エンパスも生まれつきの体質ではありますが、後天的にその感度が増していくことで、生きづらさに発展していく傾向にあります。
【HSP・エンパスかも?】感受性・共感力が強すぎてつらい人の12の特徴
「HSPとエンパスはどう違うのか?」
という疑問がわいてきたかもしれませんね。
HSPとエンパスは全く別物ではありません。HSPの特徴の中に、エンパスの特徴が含まれていることからもわかるように、エンパスはHSPの中の共感力が高い人たちのことを指します。
HSP診断で示されている感受性の特徴は、大きく2つに分類することができます。
エンパスは霊感が強い?
エンパス体質の人の共感力は、第六感的なスピリチュアルな感覚の一つであるとも言えます。天才製作所では、スピリチュアルな力を「自分以外のものと繋がる力」と定義していますが、エンパス体質の共感力でキャッチするものが、この自分以外のすべてにあたるからです。
ただし、人によってキャッチしやすいエネルギーのカテゴリーは異なります。
多くのエンパス体質の人が、誰かの気持ちや感情を受け取りやすいことは共通していますが、人によっては、スピリチュアル的なエネルギーを感じ取っている場合もあります。
エンパスの共感力は、スピリチュアル能力の一つです
エンパスの人は、自分以外のあらゆる情報、エネルギーを感受してしまうのが特徴です。
その情報には以下のようなものが挙げられます。
・人の感情、考え、エネルギー、体調不良
・動物の感情、エネルギー、体調不良
・場のエネルギー
・物のエネルギー
・霊的なものの存在、感情、エネルギー
このように、エンパスの特徴としてよく知られる人の感情だけでなく、目に見えないスピリチュアル的なものも、かなり広範囲に感じ取っています。つまり、目に見えないあらゆるものも簡単にもらってしまうのがエンパスだと言えます。
そのため、エンパスはスピリチュアル能力の一つであると考えられるんです。
エンパスがつらい理由
共感力が人並み外れて高いと、なぜ、つらくなるのでしょうか?
それは、エンパス体質の人の共感力は、単純に相手に共感するだけでなく、相手と自分を融合させてしまう特徴があるからです。
共感力が強くて辛い……。エンパスの人が楽に生きるために必要なこと
エンパス体質の人が、日常生活において辛さを感じることに、周りのエネルギーの影響を受けやすいというものがあると思います。
例えば……
・落ち込んでいる人と一緒にいると、自分まで気分が暗くなる
・負のエネルギーが強い人と一緒にいると、ひどく疲れる
・負のエネルギーが強い場にいるだけで、具合が悪くなる
このようなエネルギーの影響による心身への負担も、エンパス体質の人の生き辛さの原因ではありますが、ネガティブなエネルギーによる不調は、自分で自覚しやすい症状だと思います。
一方で、自分では気が付きにくいエンパス由来の生きづらさがあります。
1.他人事を自分事にしてしまう
2.自分を見失ってしまう
3.他人で自分を動かす
以上の3つは、いずれも、無意識に他人を自分の中に取り込んでしまうことにより起きています。
実はエンパス体質の人の本当の辛さは、他人=自分となっていることなんです。
エンパス体質の女性の恋愛・結婚
相手が口にしていない気持ちを察してしまうエンパス体質の人は、その察する習慣が、恋愛においてはマイナスに作用してしまうことがあります。なぜなら、男性は女性に比べて、察することに疎いから。察することが当たり前のエンパス体質の女性にとって、察してくれない男性との恋愛は、寂しさを感じやすくなってしまいます。
エンパスが恋愛・結婚でうまくいくための3つの秘訣
友人や職場の人にはそこまで求めなくても、恋人や夫婦関係になると、「わざわざ説明しなくてもわかるでしょ」と、つい察してくれることを期待していませんか。
エンパス体質の人は、言葉によるコミュニケーションを取ることがおろそかになりがちです。
エンパス体質の女性は特に、恋人や夫に対して、自分の気持ちや考えをきちんと言葉にして伝えることを意識することが大切。言葉によるコミュニケーションを取ることで「私の気持ちを分かってもらえない」というような寂しい思いを回避することができます。
エンパスに向いている仕事
エンパスの人の中には、共感力の高さが原因となり、一つの職場で仕事を長く続けるのが困難な人も見受けられます。
エンパス特有の仕事が長く続かない理由について理解し、仕事選びの際にエンパス体質の人が働きやすい職種や環境を選ぶことをおすすめします。
エンパスで仕事が続かなくて困っている人へ
エンパスの人が、仕事を長く続けられない理由。それは、「ひどく疲れやすいから」。
エンパスの人は、人一倍心身ともにストレスをためやすく、それが体調不良に現れるほど。
エンパスの人によく見られる、体調不良には、体がだるくて重い、よく眠れないなどがあり、だんだんと「仕事にいくのが辛い……」と感じるようになるんですね。そして、短い期間で退職の道を選ばざるを得ない状況に追い込まれてしまうということなんです。
エンパスが辛くなる、向いていない仕事
エンパスの人が避けたほうがいい仕事は、以下のようなものがあります。
・人のネガティブな感情との接触頻度が高い仕事
・痛みを持った人との関りが多い仕事
悲しみ、怒り、苦しみ、こうしたネガティブな感情を持っている人を相手にすると、エンパスの人は、必要以上にその感情をキャッチしてしまいます。そして、相手の苦しみを自分の苦しみのように感じてしまうため、心がとても疲れてしまうんです。
エンパスに向いている仕事選び|外せないポイントとは?
「エンパスに向いている仕事って、どんな仕事だろう?」
と考えた時、イメージするのは仕事の内容や、職種ではないでしょうか。
しかし、エンパスの人にとっては、「何をするか」よりも「どんな場所でどんな人たちと働くか」が重要です。つまり、「どんな職業か」ではなく「どんな環境か」で仕事を選ぶということ。
なぜなら、エンパスの人が「仕事が辛い……」と感じる最大の原因が、仕事で会う人たちの感情に翻弄されることだから。
例えば、自分が人の怒りの感情に対して敏感であるならば、ピリピリとしたムードの職場や、クレーム処理の業務がある仕事は避けたほうがいい、ということになります。
エンパスに向いている仕事とは、安心した気持ちでいられる環境の仕事、と言えるでしょう。
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エンパス体質の人が幸せに生きるための対策とは
エンパス体質は、生れてきたときに備わってきたものですが、共感力がマイナスに働いていることに関して、改善する方法や、対策があります。しかし、無意識に相手に共感してしまうという長年の習慣を改善するには、時間がかかります。
そこで、改善方法を理解したうえで、日常的に行える対策を取ることがおすすめです。
エンパス体質の人が、自分を守るためにできる14の対策
エンパス体質の人は、並外れて共感力が高いため、周りの空気を読み過ぎて、自分よりも他人を優先してしまいがち。そのため、ストレスが多く、非常に疲れている人が多いです。
エンパス体質は、改善することができますが、改善には時間がかかります。そこで今回は、毎日の疲れを少しでも軽減するための対策を紹介します。
エンパス体質の人が、日常で取り組める対策は、大きく分けて3つあります。
- 自分と他人の思考を切り離す習慣を身につける
睡眠を深くする
- 人間関係を見直す
この3つの対策を行うために、具体的にどのような方法を取ると良いのかをお伝えします。
エンパシーをオフにする3つの方法
人の気持ちに敏感で共感力が高いエンパス体質の人は、エンパシー(共感力)が常にオンになっていると、他人の気持ちや思考に乗っ取られた状態が長く続くことになります。すると、自分の感情や考えが分からなくなり「自分がどうしたいか分からない」という辛い状態に陥ってしまうことも。
そこで、人の気持ちに強く共感していると感じた時に、エンパシーをオフにすることができるようになると、日常生活が楽に過ごせるようになります。
今回は、エンパシーを意図的にオフにする以下の3つの方法について紹介します。
- 人と俯瞰で話す
- エンパシーオフスイッチを知る
- 思考を止める
共感力が高くてつらい、エンパス体質を改善した方法
他人の感情が分かりすぎてしまうために
・相手に合わせ過ぎてしまう
・自分不在になる
・自分がどうしたいか分からない
・自分を犠牲にして相手を優先してしまうこうしたエンパス体質を改善するためには、2つのステップがあります。
1.自分の気持ちも他人の気持ちも分かったうえで判断する
2.人の気持ちが分かったら、コミュニケーションで確認する
