人の気持ちに敏感で共感力が高いエンパス体質の人は、エンパシー(共感力)が常にオンになっていると、他人の気持ちや思考に乗っ取られた状態が長く続くことになります。すると、自分の感情や考えが分からなくなり「自分がどうしたいか分からない」という辛い状態に陥ってしまうことも。
そこで、人の気持ちに強く共感していると感じた時に、エンパシーをオフにすることができるようになると、日常生活が楽に過ごせるようになります。
今回は、エンパシーを意図的にオフにする以下の3つの方法について紹介します。
- 人と俯瞰で話す
- エンパシーオフスイッチを知る
- 思考を止める
1.人と俯瞰で話す
エンパシーがオンになっていると、人と話すときに、まるで自分がその人になったような気持ちで話を聞いていると思います。エンパシーをオフにするには、当事者になってしまわずに、話している相手を傍観し、第三者の立場で話を聞くというのがポイントになります。
例えば、失恋して泣いている友人の話を聞いている状況をイメージしてみてください。エンパシーがオンになっていると、友人の悲しみが手に取るように分かり、「悲しかったよね……」と一緒に泣いてしまうでしょう。
しかし、相手の様子を俯瞰し、観察するような立場で話を聞いた場合は、「昨日、ふられたばかりで、悲しいんだな」と淡々と相手の状況を眺めている、といった状況で話を聞くことになります。
2.エンパシーオフスイッチを知る
エンパス体質の人も、24時間、常にエンパシーがオンになっているわけではありません。日常の中で、自然とエンパシーがオフになっている状態があります。
そこで、自分にとってエンパシーがオフになっている状態を探し、どのような状態になればエンパシーがオフになるか自覚することができれば、エンパスオンの状態から、意図的にオフにスイッチを切り替えることができるようになります。
どのようにして、エンパシーオフスイッチを探すかを具体的に説明していきます。
1.日常のなかで、最も体の緊張がほぐれる、体がほっとする瞬間や状況を探す
※家への帰り道や、外出から帰宅し家でくつろいでいる場面が探しやすいです。
例)家の鍵を開けた時、服を着替えた時、お風呂に入った時、ベッドに横になった時など
2.体がほっとする瞬間を探し出したら、その時の体の感覚を覚える
※目を開けたまま思考をストップし、体の感覚に集中します。
3.体がほっとする瞬間が、エンパシーがオン状態で緊張した体をオフにするタイミングだと認識して、毎日気が付けるようにする
4.エンパシーオフの状態に気が付くのに慣れてきたら、日常の他のタイミングでもエンパシーオフの体の感覚になる自分を探す
いずれもその時の自分の体の感覚に集中し、目を閉じずに思考をストップさせる。
毎日、1~4を繰り返し行うことで、意図的にエンパシーオフの状態を自分で作ることができるようになります。
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3.思考を止める
エンパシーの高い人は、常に共感で得た他人の感情や思考で行動しています。
「これはああいうことかな?」
「あの人はどうして欲しいんだろう?」
と、いつも頭の中でぐるぐる考えてしまう、という状態であることが多いです。
なぜなら、他人の感情や思考は、自分の気持ちではない不確かな情報であるため、自分で答えを出しにくいからです。
実は、こうした頭の中で誰かのことをぐるぐると考えているとき、エンパシーはオンになっていて、その場に一緒にいなくても、相手に自分から繋がろうとしている状態なんです。
そこで、このぐるぐると考えることをストップすることで、頭のなかで考えていた人に対するエンパシーをオフにすることができます。
思考を止めるのに、有効な方法は、「集中して見る」こと。
集中して見る方法
物を見るときに、何かを感じたり、考えたりせず、無になって見ます。
・ウインドウショッピングで物を見る
※考え出さないように、ひたすら物を見ることに集中します。
・美術館や博物館にいく
※作品に対しての感想や考えを持たずに、ただぼーっと見ます。
・家でぼーっとしてる時に普段の風景を無になって見る
※このとき、数字や文字などが書かれていると、思考が動き出してしまうため、意味のあるものはなるべく見ないようにします。例えば、布団のシワや壁など、意味のないものがおすすめです。
この「集中して見る」を、一日でトータル5分以上行うとより効果的です。
エンパシーオフの間違った方法
エンパス体質の人の中には、自分に還る方法として瞑想を行う人もいるようですが、エンパス体質の人に瞑想はお勧めしません。
エンパシーにより、他人の感情や思考に自分が引っ張られているため、エンパス体質の人は、エネルギーが常に上方に上がった状態にあります。瞑想すると、意識が上方に引っ張られるため、エンパス体質の人が瞑想をすると、ますますエネルギーが上方にあがり、自分不在の状態が過剰になってしまいます。
特に、エンパス体質の人で、思考をポジティブに変換する癖のある人が瞑想をすると、生きていることを無意味に感じやすくなる傾向にあります。
そのため、先に紹介したように、エンパシーをオフにするには、瞑想ではなく、目を開けた状態で思考をストップして何かを集中して見ることがおすすめです。
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