感受性や共感力が強いエンパスの人たちは、知らなくてもよい相手の感情まで受け取ってしまうため、人付き合いが辛くなる傾向にあります。
特に、色んな個性の人たちと関りを持たなければならない仕事の場面では、友人や家族との付き合い以上に気を張り疲れてしまいます。そのため、ストレスをためやすく、仕事が長続きしないということも……。
エンパスの人は仕事を選ぶ際に、やりたい職種、お給料など、一般的な仕事選びの条件のほかに、エンパスに向いているかどうか、という視点も合わせて持つことが大切です。
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エンパスに向いている仕事を職種で選ばない
「エンパスに向いている仕事って、どんな仕事だろう?」
と考えた時、イメージするのは仕事の内容や、職種ではないでしょうか。
しかし、エンパスの人にとっては、「何をするか」よりも「どんな場所でどんな人たちと働くか」が重要です。つまり、「どんな職業か」ではなく「どんな環境か」で仕事を選ぶということ。
なぜなら、エンパスの人が「仕事が辛い……」と感じる最大の原因が、仕事で会う人たちの感情に翻弄されることだから。
例えば、自分が人の怒りの感情に対して敏感であるならば、ピリピリとしたムードの職場や、クレーム処理の業務がある仕事は避けたほうがいい、ということになります。
エンパスに向いている仕事とは、安心した気持ちでいられる環境の仕事、と言えるでしょう。
自分にとって疲れない仕事の環境を選ぶことは、エンパスの人が仕事を長く続けるためにも、とても大切なんですね。
エンパスが疲れにくい仕事とは
それでは、エンパスの人が疲れにくい、安心して仕事ができる環境の条件をいくつかあげてみます。
・長時間労働ではない
エンパスの人は、子供のころから他人の感情を拾う習慣があり、疲労が蓄積しています。そのため、体力がない場合が多いのが特徴です。労働時間が長いと負担が大きいため、自分の疲労度に合った労働時間を選ぶことがおすすめです。
・極度の緊張を強いられない
エンパスの人は、子供のころから、神経の緊張状態が続いています。交感神経が優位になっている場合が多いので、緊張状態が続くような環境の場合は、睡眠障害などの体調不良となって現れることも。そのため、緊張が少ない職場がおすすめです。
・午前中に体を動かす
エンパスの人は、長年のストレスから自律神経のバランスが乱れがちで「午前中に体がだるくて動けない」といった症状が出ている場合があります。この症状は午後になるにつれて軽くなっていくため、「午前中はゆっくりし午後からの仕事がいいかも」と思ったことがある人もいるかもしれませんね。
しかし逆に、午前中は寝て過ごすなどのライフスタイルになってしまうと、生活リズムが乱れて、ますます疲れやすくなる恐れも……。
そこで、おすすめなのが、午前中に体を動かす仕事。午前中に体を動かすことで、自律神経のバランスが取りやすいリズムを作ることができるからです。
・朝日を浴びる
エンパスの人は、共感力からくるストレスのため、年中疲れています。そのため、眠りが浅い、不眠がちな人が多く見受けられます。朝日を浴びると、良質な睡眠に必要な体内物質が分泌され、眠りが浅くなるのを防ぐことができるからです。
エンパスの共感力を活かせる適職は?
ここまでは、エンパスが引き起こす問題を避けるという視点で、エンパスに向いている仕事について言及しましたが、それでは、エンパスの共感力があるからこそ向いている、エンパスならではの適職はあるのでしょうか?
カウンセラーなど人の心を扱うものがエンパスには向いていると言われることもあるようですが、人の感情が分かることで苦しくなる状態であれば、むしろ避けたほうがいい職業かもしれません。
エンパスの共感力を活かすとしたら、まずは、他人の感情に翻弄されないことが肝心です。
もし、他人の感情と自分の感情をしっかりと切り離して受け取ることができるのであれば、どんな仕事についてもその共感力を活かせる場面があるでしょう。
そのため、エンパスのために仕事が辛い、長く仕事を続けられない、という状態であるのなら、共感力を生かすことではなく、エンパスでも安心して働ける環境にフォーカスすることが大切です。
エンパスに向いている仕事 まとめ
もし、「今の仕事が向いていない」、「職場の環境がすごく疲れる」と感じているのであれば、転職を視野に入れてもいいかもしれません。
なぜなら、エンパスの人は、ただでさえ我慢をしていることが多いため、さらに我慢を続けると、体を壊すことにもなりかねません。もし、新しい仕事を探すのであれば、職場、通勤、職種、仕事内容において「緊張しない」「安心できる」ことを条件に探してみることがおすすめです。
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