【連載日記 vol.9】ガラス越しの自分を見て


【連載日記 vol.9】ガラス越しの自分を見て

※前回までの日記はover30女性の働き方革命バックナンバー

 

ごった返す山手線。

 

ああ、しまったな。

帰宅ラッシュとかぶってしまった。

この時間の人ってこの密度なんだなぁ、なんて思いつつ、つり革を握ってゆらゆら揺られる。

窓ガラスに映った私の顔。

うん。

んふふ。

今日は嬉しそうね。

 

あの子たちに言わないとなぁってずっと思っていた。

退社が決まって、先にブログ、書いちゃったけれど。

伝えるなら顔見て伝えたいしなってぐずぐずしてたら今日になってしまった。

 

神妙な顔つきでテーブルに着く。

誰一人、目を合わせようとしない。

 

「辞めんだよね」って笑って切り出したら、それまで俯いてたスタッフの1人がハッと顔を上げて私の顔を見た途端、唇がふるふると震え出した。

 

ああ、私はこの子たちを1人で勝手に背負っていたのだな。

誰にも頼まれていないのに。

 

そしてこの子たちも知らず知らずのうちに私に背負われていたのかもしれないな。

 

「心配だけど、心配だと思うことで何か潰しちゃうかもしれないから、ちっとも心配じゃないよ。」

そんなことを言って、ふふふと笑い合った。

 

帰り道の足取りは軽く、どこまでも歩いて行けそうなほど。

胸の圧迫感も今日は感じない。

満員電車の中、嬉しかったことをひとつひとつ思い浮かべる。

 

ああ、早く迎えに行きたいな。

今日は、息子と一緒にたっぷり眠ろう。

そうしよう。

 

走らねば。自分の人生を。

今日も粛々と日記を書く。

三日坊主の私が、ようまぁ続いてるわ。

 

実を言うと数日前迄、このミッションが少ししんどかった。

 

作業量的なことではなく、毎度辛かった過去に引っ張られ過ぎて過去の自分と一緒にどん底まで落ちていくのである。

夫婦喧嘩のあの時に。

学生だったあの時に。

幼少期のあの時に。

過去のはずの自分自身へ乗り移って、一緒になって苦しみ泣く。

 

これはどこかで見たことあるな。

 

そうだ、母だ。

私は母と全く同じことをしている。

彼女は毎晩のように自分の人生を悔やんでいた。

どうしてあの時に結婚をしてしまったのか。

どうして親に嫌だと言えなかったのか。

どうして、と。

同じことを何十年も聞かされて生きてきた。

 

いまだに返す言葉が見つからない。

猫さまはきっと、「これはもう生霊だとか、怨念とか、呪いだ」と言うだろうなと今なら思える。

そうだ、怨念だ、怨念。

よくこれで父親は死なないな。

 

「お母さんと決別の時がやってきました」

「かわいそうなお母さんの人生と自分の人生を切り離すのです」

 

…そろそろ、腹を決めないとな。

私が私を生きていく為に。

 

怖くて怖くて出来なかったけれど、このプロジェクトももう走り出してしまったのだ。

私も走らねば。自分の人生を。

 

【連載日記 vol.10】に続く)

 

 

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