【連載日記 vol.8】正社員のダブルワークが許されても


【連載日記 vol.8】正社員のダブルワークが許されても

※前回までの日記はover30女性の働き方革命バックナンバー

 

 

悪い時には全てが離れていくんだろう。

今度は会社との関係が悪化していった。

 

1年間ダブルワークをしてきたのはビジネスの生産性を高めるためだ。

デザインや映像など1案件に数日・数ヵ月間も時間を要する仕事は、1人じゃ到底受注の幅を広げられない。

それまで企業間の取引きしか可能性がなかった会社の新規マーケット開拓を私がする代わりに、労働力の提供を受ける約束で雇用が成立していた。

社長との信頼関係も良好のはずだったのだけど。

歯車がズレ始めたのは、私がインセンティブの計算を誤ったミスが原因だった。

 

時短勤務といえど、月の満額の給与をもらい、取ってきた仕事のインセンティブを+アルファで受けているわけだ。

なのに使える時間は変わらない。

段々と新規マーケットのビジネスにかける工数が増えていき、会社の仕事にはちらほらとミスがではじめていた。

 

よりによって一番ナイーブな部分だったインセンティブの計算を誤ったのは、確かに意識不足もあったろうが、運が悪かった。

 

キャパがキャパだ。

ヘトヘトに疲れていたんだ。

また、人が離れていく

 

社長はそれでも「やりたいことを思い切りやりなさい」と優しい口調で言ってくれたけれど。

私は正直捨てられたような気がしていた。

 

夫とうまくいっていない私は、会社を家族のように思っていたし、会社のスタッフを心底本気で大事に思っていた。

女性スタッフが増え、結婚・出産していく子たちが安心して産休に入れるよう、そしていつでも復帰が出来るように、労務は全て独学で手続きに駆け回った。

 

あの子たちは、私がなんとかしなくちゃ。

あの子たちが、この業界で有意義に働けるよう、私がなんとかしなくちゃ。

 

たまにカード占いで、背負い過ぎだよと言われることもあったが、背中の重さなど、何も感じなかった。

開いた瞳孔で瞬きもせず、浅くなる呼吸をうっすら感じながら、毎日とりつかれたようにパソコンに向かった。

 

いつしか会社はそんな私の心のよりどころになっていた。

頼られるのが嬉しかったし、生き甲斐を感じていたから。

 

だから、意外にあっさり退職をほのめかされた時、また私から人が離れていくのだと、私はまた1人になるのだと、言い知れぬ孤独感に押し潰されそうだった。

【連載日記 vol.9】に続く)

 

 

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