【連載日記 vol.12】夫婦の隙間


 

【連載日記 vol.12】夫婦の隙間

※前回までの日記はover30女性の働き方革命バックナンバー

 

息子が私の顔によく似ているから、夫が息子の頭を撫でていると、なんともいえない気持ちになる。

 

私が頭を撫でられていたのは、いつまでだったかな。

夫とは、どれくらい触れ合っていないだろう。

 

いつの間にか私たちの間には、息子1人分の隙間が出来た。

これまで関わった人たちが皆、私を見ては「土台が大事」と口を揃える。

「いや、はい、そっすね」

「分かってます、はい」

 

…分かってない。

ていうかむしろ、これじゃ駄目なんだろうか?

 

子供を介した話でないと会話がない。

距離を取り合うように行動をずらす。

笑顔を受けるのは子供だけ。

害がなければ、これはこれで。

私が知ってる夫婦像よりマシ。

 

怒声がなければ、痛い思いをしなければ、心が通じていないことなど大した問題じゃないと。

それじゃ駄目?

 

「帰って来たらいかん」と母に言われて、ぎゃんぎゃん泣いた2年前のあれは元旦だったか。

 

どこかの駅のホームで野次馬が出来るくらい、どつき合いの喧嘩をしたんだ。

まだベビーカーに乗っていた息子が私と夫を止めるように泣いていた。

 

あの顔は、私。

36年前の、まるで私。

 

夫という人

生理中はアレだ。

色んな感情が入れ替わり立ち代わり浮上してくる。

 

表に出さないように目を閉じて、その暴れ狂う感情をただ感じる。

私は今、何を感じている?

これはどういう感情?

 

うん、うん。

大丈夫、大丈夫。

 

今日は取引先が、私のお疲れさん会をやってくれた。

夫が社員としてお世話になっている会社だ。

取引先としてだけでなく、家族ぐるみで可愛がってもらっていた。

 

外の夫の様子はいつ聞いても、あの頃と変わらない。

 

真っ直ぐで、責任感が強く、皆から頼られて、仕事も早い。

切れ者で本当にすごいんだって。

 

そうそう、それ。

私が惚れてた物井はそういう人だ。

 

「奥さんが、ボクちゃん連れて実家に帰ってたでしょ?先週。」

「え?ええ。」

「あいつね、ぼーっとしてたんですって。」

「…はい?」

「なーんにも出来なかったんですって。」

「はぁ…」

 

昔の写真を見ると、今とは別人のように寄り添う夫と私。

この頃から、何が変わってしまったんだろう。

 

「家族がいないと、自分はなんにも出来ないんですって言ってましたよ」

「…。」

 

夫は何を思っているだろう。

今夜も目を合わさない夫。

息子だけが触れる夫。

 

【連載日記 vol.13】に続く)

 

 

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