夫婦

【連載日記 vol.30】持っていたもの


【連載日記 vol.30】持っていたもの

 

※前回までの日記はover30女性の働き方革命バックナンバー

 

目が覚めると、息子の寝顔が飛び込んでくる。

無垢で、柔らかくて、暖かくて

ママが居ればそれで良くて

パパが居ればそれで良くて。

 

笑顔の中で愛される毎日だったら

この子にとってはそれで良いのだ。

 

 

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【連載日記 vol.23】見えてきた息子の感情


【連載日記 vol.23】見えてきた息子の感情

※前回までの日記はover30女性の働き方革命バックナンバー

 

今から帰ったらまだ間に合うかも。

朝から夕方までノンストップで駆け抜けた名古屋レッスンを終え、急いで新幹線乗り場へ向かう。

産後初めての地方出張。初めての1人外泊。

自由を噛みしめる間も無く過ぎてしまったような。

2日間も早退して息子を見てもらって悪かったなと、またも浮上する罪悪感を即逮捕して。

ただ、息子を抱きしめたい。

 

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【連載日記 vol.15】怒り


 

【連載日記 vol.15】怒り

※前回までの日記はover30女性の働き方革命バックナンバー

 

「相当、お怒りのようですね」

「…私は怒っているのですか?」

「そうみたいです」

 

猫さまとの対話には毎度撃沈してしまう。

私の心の奥底に隠れている鋭い冷徹なもう1人の私をずるずると引き出されるような。

 

怒り。

 

広い事務所に怒声が響く。

別の課の頭のおかしなおじさんが今日も部下を大声で罵る。

距離にして100メートル以上あったんじゃないだろうか。

私はその罵声に我慢が出来ず立ち上がり声を上げた。

 

なんて言ったのか覚えていないが、多分「何言ってやがんだ」とか、「向こうでやれ」とか、そういう類の言葉だったと思う。

目を真ん丸にした皆がこちらを見ている。

はっと我に返る私。

…またやってしまった。

 

思えばいつもそうだったかもしれない。

私の怒りは、怒りに反応し爆発する。

キレてる奴を見ると感情が揺さぶられる。

過去の恋愛を振り返ってみても、気持ちが冷めるのは相手の怒りを見た瞬間だ。

 

この人も怒るのか。

怒る人は最低だ。

怒り、力でねじ伏せる人間はやはり最低なのだと。

 

感情の精算

 

決して穏やかなタイプではない夫とぶつかることは頻繁にあった。

怒りに対し怒りをぶつけるだけの喧嘩が話し合いに落ち着くことなどあるはずもなく、言葉で理解し合おうとしてこなかった。

毎度の喧嘩で嫌悪感だけが募っていく。

 

間に息子が居ないと笑えないし、夜も眠れなくなってしまった私に「殺気立っている」と猫さまは言った。

そして「怒りの矛先は、お父さんとお母さんです」と続けた。

 

またそこに返るのか…

どこまでも付きまとうのは親との心の癒着なのだ。

暴言と力でねじ伏せる父とそこから逃げ出せなかった弱々しい母。

私は何年も何十年も両親への怒りと悲しみに囚われている。

 

消化出来なかった感情は行く先を失ったまま生き続け、最もぶつけやすい夫へと向かってしまうのだ。

 

「怒りというものを消化するのは並大抵ではありません。

まず、その被害者になってる家族に話すんです」

「…はい。…家族、ですか」

 

父も母も過去の人。

私の家族とは、今、目の前に居る夫と息子。

 

自分で癒着を切り離し、怒りの感情を清算するのである。

目を閉じ、大きくため息をついて息子を迎えに家を出た。

【連載日記 vol.16】に続く)

 

 

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【連載日記 vol.14】消えぬ不足感


 

【連載日記 vol.14】消えぬ不足感

※前回までの日記はover30女性の働き方革命バックナンバー

 

私は不足感の解消をひたすら外に求めている。

なのに、心そのままを伝える訳にはいかないからねじ曲がった形で人と繋がってしまう。

 

不足感があるとバレてしまったら、人が離れていくんじゃないか、嫌われてしまうんじゃないか、価値が崩壊してしまうんじゃないか、私が私でいられなくなるんじゃないか。

 

その想いに気付いて、今の自分がただのハリボテのようにさえ思えてしまう。

心が、分離してしまいそうだ。

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【連載日記 vol.13】罪悪感から見える本質


 

【連載日記 vol.13】罪悪感から見える本質

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ああ、今日も気付いてしまった。

この違和感はメッキが剥がれた証拠。

 

罪悪感を意識すると、ことの本質が見えてくる。

主に人との関係性だ。

 

どうしてその人と繋がっているのか?

どうしてその人に会いたいのか?

どうしてその人を頼るのか?

 

この世界は会う人会う人が皆、私にアドバイスをくれる。

やるもやらぬも私次第なのに、心の弱い私は、全部やらねばと考える。

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【連載日記 vol.12】夫婦の隙間


 

【連載日記 vol.12】夫婦の隙間

※前回までの日記はover30女性の働き方革命バックナンバー

 

息子が私の顔によく似ているから、夫が息子の頭を撫でていると、なんともいえない気持ちになる。

 

私が頭を撫でられていたのは、いつまでだったかな。

夫とは、どれくらい触れ合っていないだろう。

 

いつの間にか私たちの間には、息子1人分の隙間が出来た。

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