【連載】本当の自分を生きる~プロローグ


谷口スズとわたし

谷口スズさんと私の出会いは高校生の時に遡る。

高校生になって美術部に入ってみると、そこにいた。小さくて、色白で、おかっぱで。当時放送をスタートしたばかりのアニメ『ちびまる子ちゃん』の主人公に似ていて、皆から「まるちゃん」と呼ばれている彼女が。

まるちゃんは美術部の中でも絵が抜群に上手くて、ほんわかした雰囲気で、なのにどこか飄々としていて、入学当初から人気者だった。彼女の、“ほんわか”の中にあるスパイシーなものを皆が認識するようになると、最初の人気者好景気は陰りを見せ(笑)、今度は一目置かれる存在になった気がする。それくらいから、なぜかわたしたちは仲が良くなった。

彼女、谷口スズさんは、わたしが当時出会った、どの子どもとも、大人とも違っていた。「自由」をそのまま人間の形にした感じ。

彼女が、「この先輩が好き」、「この絵が好き」と言う時、他のクラスメイトが言う、恋心とも、“お気に入り”とも、全く違った。全身全霊で讃えている感じ。それが眩しくて、そこからわたしも“自分だけの好きなもの”を探すようになった気がする。

 

それから25年以上過ぎて、彼女が発信するものをわたしも遠くから追っているけれど、彼女が、自分を思う存分遊ばせることができる場所に、やっと行けたのかなと安堵する気持ち。わたしの目に映る限り、高校生の彼女と何も変わらないと思える部分への敬意が湧いてくる。

「生きている限り暇つぶし」と言う彼女の、真摯に暴れる姿が楽しみだ。

“変人の希望の星”が伝えるゼロポイント心理学

今回、この連載を彼女がわたしに依頼してきた理由を考えてみた。

わたしは、常々、会話の相手によって性格が変わることがある、と自分で気がついている。自覚したのは、彼女と出会った高校生の時。

幼い頃から、どちらかと言えば地味でクラスでも目立たない存在。冗談を言って笑い合える友達もいたけれど、特定の誰か、ができそうで、できなくて。

中学生の時、スケッチ大会で学校から片道1時間の目的地までを、誘うのも誘われるのもタイミングを逃して、一人で歩いて向かったことがある。周りの楽しそうな雰囲気の中、惨めな気持ちを噛みしめながら。ちょっと不器用。
だいぶ頑固。で、次の日学校では、休み時間になるといつもと変わらず友人たちと遊んだんじゃないかな?

このエピソードが、自分の中の多面性の話しと繋がっているのか、繋がっていないのかは分からないけれど。

そんなわたしが高校生になり、スズさんと二人話していると、クラスメイトから「漫才コンビのようだ」と言われたことがあった。どうにかすると、地味で目立たない存在のわたしが、相手によっては軽快なテンポでノリツッコミを繰り広げている!その時、はっきりと自覚した。

原因不明だけど、わたしは相手によって自分のカラーを使い分けている。

対外的には、しっかりとして落ち着いたわたしで、内側は結構いい加減で大胆なわたしが基本なのだけど。

その後の20数年間の社会生活の中で、いくつものカラーを発揮して、天真爛漫キャラ、癒し系キャラ、毒舌キャラ、空気的存在感キャラ、と相手によって変化している気がする。

というようなことを、1年程前、彼女に話した時、コミュニケーションスキルが高いからじゃないかと考察してくれたことがある。

人はみんな、会話の中で自分を捨てられなくて苦しむ。わたしの場合は相手に合わせて「自分」をなくし、その中で自分の感じることを選んで話すことができる。どんな気難しい話しも聞ける、と。

その時、最終的に『変人の希望の星』という称号まで与えられた(笑)

ところで、彼女本人は覚えているか分からないけれど、昨年末、突然連絡してきた挙句、「これで分かった。もう会わない気がする」と言われたわたしは、一方的に、一生の決別をされた気がしてしばらく呆けた。

…のも束の間、今度は、何やら「女性の心を扱うオリジナルの心理学を言語化して」と言ってきた。つまり、彼女自身が語る小難しい心理学の話を分かりやすく伝えて欲しい、ということらしい。

“変人の希望の星”としてのわたしに、白羽の矢が当たったみたい(笑)

決別をされた(と思っている)身としては面食らったけど、25年の付き合いの中で免疫力がついているよう。縁ある限り、出会いも別れも自由だ、と学んでいるところ。

彼女が表現したいことは、最終的に、人と人との繋がりについて、なんじゃないかと思っているんだけど、どうかな。

論理的思考がめっぽう弱いわたしに、オリジナル心理学を言語化してなおかつ、面白く自由に書いて、とのリクエストをくれた彼女。彼女の世界観の一部である、オリジナル心理学のメソッドを、わたしの体を通して、このブログで紹介してみます。

それから、わたしは性格上、見ず知らずの読者に対して、いきなりフランクな物言いができません。

なんですが、読者の皆さんに、この『ゼロポイント心理学』について、分かりやすくお伝えするのは、やっぱりくだけた文章の方が良いに違いないので。

ここは、わたしの自宅にいるサルのぬいぐるみの『赤丸くん』の力を借りてみることにします。

 谷口スズさんが、その類まれな多忙な脳みそを使って編み出した心理学メソッドについて、赤丸くんの皮を被って説明しているのが、谷口スズの古い友人であるわたし(筆者)です。

回りくどくて、ややこしくってすみません(汗)
それから、赤丸くん制度はお試しなので、変動ありです。赤丸くんと語りを交代しますね!

ナビゲーターはおサルの赤丸だよ

さて、はじまるよ!

僕が紹介に預かったおサルのぬいぐるみの赤丸だよ。スズちゃんから筆者に伝授され、さらに僕、赤丸が語りながらみなさんに伝える。この過程で、伝言ゲームのように認識の誤差が生まれてそう(笑)

なので、疑問に思ったこと、矛盾を感じたことは、まず、コメント欄を使って僕に聞いてみてください。そしたら、伝言ゲームをさかのぼって(笑)スズちゃんに聞いてみますね!

いよいよ次回から、スズちゃんの『ゼロポイント心理学』についてのお話しがスタートするよ。

どうぞよろしくお願いします!

(文章:あや、語り:赤丸くん)


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